コロナウイルスの感染拡大の影響で、積極的に伝道する方法を見つけにくくなりました。頭を悩ませている教会も少なくないことでしょう。

このような状況で、インターネットによる宣教の模索が続けられています。真っ先に思いつくのが、YouTubeによる動画配信でしょう。国民の8割近くに利用されているというデータもあります。未信者向けの動画を公開したら、多くの人に働きかけることができる、と考えるのはごく自然なことです。

ところが、YouTubeで動画配信をしようと思うと、非常にハードルが高いことに気がつきます。内容はもとより、機材の準備、照明を含む環境の整備、撮影や編集の技術、出演者の力量など、求められることが非常に多くあります。これでは、どの教会でも、どんなクリスチャンでも気軽に挑戦、とはなりません。

では、せっかくのインターネットなのに、伝道のために活用することができないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。YouTubeよりもハードルの低い、気軽に挑戦できる方法があります。それが、音声配信です。

もともと、キリスト教界では音声による宣教の取り組みが盛んでした。超教派団体によるラジオ放送伝道はもちろんのこと、まだカセットテープの時代、教会の礼拝を録音して配布していた教会もあったでしょう。

同じような音声配信が、いまやインターネットを利用して、より広い範囲の多くの人たちへ、専門知識を持たない普通のクリスチャンによって届けられるようになりました。

インターネットによる音声配信のおすすめポイントは三つです。

(中澤氏は、①気軽に始められる、②定期的に聞かれやすい、③濃い関わりが生まれやすい、の3点について記します。2021年10月31日号掲載記事